冬の寒さもやわらぎはじめた近ごろ、いかがお過ごしでしょうか?「ホームページを作っている人間」です。
第4回は、長崎県長崎市をご紹介したいと思います。早速ですが、「和華蘭(わからん)」という言葉をご存知でしょうか?文字通り和食、中華、洋食が混ざった大皿に盛られたコース料理のことを、そしてその大皿を円卓に並べて食する形式を、和華蘭と呼んでいます。通称は卓袱(しっぽく)料理です。こちらの言葉のほうがメジャーかもしれません。ですが、長崎という街を表現するには、「和華蘭」っていう言葉のイメージがまさにピッタリです。
長崎県長崎市。過去には出島を抱え、鎖国であるこの国・日本の唯一無二の玄関口として、非常に栄えた街です。ちなみに出島は人工島なんです。ご存知でしたか?現在は陸地とつながっていますが。
鎖国政策の日本。その中での出島。流行を生むこともさることながら、ここから文化として発祥していったものも多々あり、当時の隆盛を容易に想像できます。
出島の地に立ち、世界へ続く海を見ながら、当時の人々は何を想い、何を感じていたのか?
遠い昔に思いを馳せる。
そんな時間を楽しめる場所です。
シュガーロードと呼ばれる長崎街道。
当時の長崎街道はシュガーロードという呼称で親しまれています。出島に荷揚げされた砂糖は、長崎から佐賀、そして北九州小倉へと続く長崎街道を運ばれていきました。結果その沿道に隣接する街々は、銘菓と呼ばれる南蛮伝来の菓子が生まれています。
代表的なのは長崎のカステラです。日本を代表するお菓子メーカーもこの沿道から誕生していますし、小城羊羹もあります。福岡にも数多くの銘菓が存在しています。
ちなみに「長崎の遠か」って言う意味は、甘くない。砂糖が足らないっていう意味なんです。
ご存知でした?
不思議と長崎で撮影をすると、雨が多いですね。昔の歌謡曲のように。稲佐山からの夜景撮影も雨による延期が続きました。ただ雨も似合う街ですね。長崎は坂が多くて有名ですが、目の前に現れる坂がしっとり濡れている。その先を楽しみにただ歩く。そんな風情を感じられます。
中華街はいつも賑やかで、長崎で味わいたい中華料理を待ち望む人の顔はいつもえがおで。眼鏡橋は今日も静かに、長崎の歴史とともに、過去も今も生き続けています。数多く観ることができる教会は長崎の街並みを遠い昔から彩り鮮やかに飾り、和洋折衷な街並みを演出しています。
鹿児島の田舎出身である私には、長崎市はいつも華やかで憧憬の念を抱く九州を代表する都市であります。
美味しい日本酒もあります。牛肉も美味しいです。中華料理に卓袱料理。また当然魚も美味しい。洗練されたおでんもあります。居心地のいいBARも勿論あります。
お祭り時の長崎が巷ではよく紹介されますが、ぜひ普段の長崎も堪能していただければ。九州の地方都市でありながら過去の歴史紐解くと様々な場面が思い描かれます。
旅のお供には温泉水99よきご旅行を。