時は平安。磨崖仏が彫刻されたのでした。それから千年の月日が経ち、令和へ。
皆様あけましておめでとうございます。1年半以上も沈黙しておりましたが、ようやく新作が。
今回は、大分県臼杵市。
推計人口: | 36,536人 |
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名産: | 農業・漁業といった第一次産業と、 造船業、醤油・味噌などの醸造業が盛んである |
観光名所: | 臼杵磨崖仏/臼杵城/普現寺/白馬渓/風連鍾乳洞 |
臼杵市。キリシタン大名である大友宗麟が臼杵の街の礎をつくったのでした。大友宗麟は、海外貿易の振興をはかり、外国の風土、学問、宗教、文化に興味を示して、理解に努めたのでした。結果、城下町としての臼杵は、国際色豊かに発展していくのです。
臼杵の河豚は美味しいのです。
かつての城下町として栄えた臼杵。豊かな土壌と豊後水道に恵まれたこの臼杵。そこで育った人々がこよなく愛していた食文化の一つがふぐ料理。潮の流れが早い豊後水道で育った臼杵産のとらふぐは、引き締まった身を持つ。そして、他の場所と違い、新鮮なうちに料理するのが臼杵ならではの料理法。 新鮮すぎて薄くはひけないため、少し厚めの刺身は一枚一枚が甘く、ほどよい歯ごたえが自慢の味です。
春は、タイにメバルにウニ。夏は、アジ、伊勢海老、ワタリガニに鱧。豊富な海産物は、臼杵の食文化を豊かなものにしていきました。
大友宗麟が切り開いたこの街で、ふぐ。
この時期、オススメはなんといっても、ふぐのしらこ。焼いていただきました。飲み物はひれ酒。肌寒い臼杵の夜は、あたたかいひれ酒で、楽しく更けてゆくのです。臼杵の土地は、異国情緒あふれる城下町。ふぐをたらふく食したあとは、この地に根付く地酒を呑みながら。
まだまだ寒い日々が続きますが、臼杵のふぐは、今が一番美味しい時期です。お時間あれば、ぜひ臼杵の街へ。旅のお供には温泉水99。2020年最初の旅行は、ぜひふぐを嗜みに。
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